2026-08-01
人生は苦しいと言い続けた哲学者、前向きな生き方として紹介される
「生きることは苦しい」と言い続けた男が、いま前向きな生き方の先輩として紹介されているらしい。ショーペンハウアー、200年越しの大出世である。
彼の言い分はこうだ。苦しみから目をそらさない人ほど、他人の痛みがわかる。芸術も深く味わえる。たしかに、明るい未来しか信じていない人に「わかるよ」と言われても、あまりわからないだろうなとは思う。
期待しなければ落ち込むこともない。世界一暗い顔で、世界一しぶとい処世術を編み出した人である。今日うまくいかなかった人は、堂々と彼の弟子を名乗っていい。