2026-08-04
エレベーターが来ないあの時間、ちゃんとアルゴリズムのせいだった
エレベーターの前で「押したのに来ない」と苛立った経験は、たいてい自分の運の悪さのせいにされてきた。あれは違うらしい。エレベーターがどう動くかを決めるアルゴリズムがあって、その出来次第で待ち時間は変わるという。
ジョン・ヘリック氏が公開したシミュレーターでは、そのアルゴリズムごとの効率の差を目で確かめられるそうだ。つまり我々が階数表示を睨んでいたあの数十秒には、ちゃんと設計上の理由があった。無実だったのだ、あの日の私は。
とはいえ、これを知ったところで待ち時間が縮むわけではない。縮むのは苛立ちのほうだ。次に来ないときは「今このビルは効率の悪いアルゴリズムを走らせている」と胸のうちで実況すればいい。待ち時間が観戦時間に変わる。